伴走型支援をよく聞くけれど
「伴走型支援」という言葉をよく見聞きするようになってきました。さて、「伴走型支援」ってなんだろう。と考え、他の支援の方法があるのだろうかとも考えるようになりました。
とりあえず検索すると、なんと!すぐに静岡県のワードが続いているということに驚きました。これに関しては、要するに「新型コロナウイルス感染症対応伴走支援特別貸付」という制度があるようで、そのことで検索ワードに上がってきているという様子でした。ちなみに普段から静岡県のホームページを閲覧する回数が多いことも影響があると思われます。。。

さて、気を取り直して「伴走型支援」ということについてですが、調べてみると、「課題解決型支援」という言葉が出てきました。
日頃相談業務をやっていくときに、生活上の課題が出てきたときに、その課題を解決する方法を示すことが業務であるという考え方が多いと思います。つまり、課題を解決すればそこれで終わり、ということとなるのですが、そうなると課題が容易に解決できない場合はどうするのか?ということとなります。
そこで、課題の解決がすぐにできないときに、相談者につながっていくということで、時間をかけて解決に向けて進めていくという考え方が出てきます。実際にはこれまではそのような考え方は少なく、行政の窓口でも"できないものはできない"ということで突き返されるようなことが多かったと思います。最近になってこのような考え方が出るようになったきっかけは、生活困窮に関する制度ができてきたことや、『断らない相談支援』という考え方を厚生労働省が提示したことだと思われます。
説明だけでかなり長くなってきました。改めて思うところとしては、先ほどのきっかけが出てくる前から当センターとしては、いわゆる「伴走型支援」をやってきていたということです。日頃から様々な相談事や困難な出来事の話が出てきますが、そのほとんどがすぐに解決ができないことばかりです。また生活をするということは、日々繰り返していくことで、その中で課題が出たとしても、その前のことが影響している可能性もあり、継続して関わっていくことの重要性は以前から理解しています。
昔はよく先輩の相談員から「足で稼げ」と言われたように、私たちは窓口で相談を受けるだけでなく、外に出て自宅等の訪問、事業所の方とのつながり、会議の前後でのちょっとした情報交換など、相談員自身も多くの方々と繋がってきました。そのため、自分たちの支援の仕方に言葉が追い付いてきたという感覚になりましたが、いろいろな言葉が出てくるなかで、あえて新しい言葉をつくるよりも、日頃の業務については言葉ではなく行動で見えるようにしていきたいと思います。